「2010年11月製作」「2012年4月改」
MCP73831-2 IC 使用 簡素な Li-ion充電器


リチウムイオン 1セル用 MAX 0.5A IC充電器

《 当家では、なんとなく、作ったこの懐中電灯 3個の作品が、過日の東日本大震災時の
10時間あまりの停電時に、電池が結構長持ちして照明にすごく役に立ちました。》


マイクロチップ社のMCP73831-2 は、携帯用充電器としてPCのUSBコネクターから 電源を取り出して、携帯を充電する商品に使われているICのひとつです。
簡単に、安全にリチウムイオン充電池に充電が出来るようなので、このICを使って見ました。


基板の大きさは、

42mmx31mm です。

裏側の長方形の放熱用パターン銅箔は暖まらなかったので面積が半分以下でも良いかも。

MCP73831( PDF データシート )は、ICの大きさは、約1.1mmx2mmの米粒くらいの大きさの SOT23-5 5pinの ICです。 リチウムイオン 1セルを最大0.5Aで放熱器は無しで充電が出来て、充電池の電圧を感知して 充電の開始から終了まで、更に、電池が減ってきた場合には再充電まで全て自動で行います。 充電表示のLEDまで入れても、全部品6点で出来上がります。




マイクロチップ社のサンプル回路図です。

3番ピンのVBATに付いている、4.7μFの電解コンデンサーは、データーシートでも最小値と 書いてあります。今回製作した基板では、半数が不安定な発振をしたので、10μFに変更 したら、安定に動作しました。

ノイズ防止の為に0.01μFセラミックコンも、4.7μFと並列に入れました。




右の写真では、基板の真ん中にMCP73831-2 ICを半田付けしてあります、ICの足を介して 基板の銅箔に放熱をする為に、銅箔に半田を盛ってあります。
後日に基板を再制作する時のために、基板の等倍の パターン図PDFを参考のために リンクしておきます。


私の場合、この充電器の用途は

100円ショップで売っている、大きめの懐中電灯、あるいは、安売り屋の 単一電池4本用の懐中電灯の電球を2.5V、0.5A〜0.8Aに入れ替えて、 ジャンク屋で買った、ノートPC用のバッテリーパックを分解して、Li-ion充電池を1本取り出して 懐中電灯の電池として使っています。 それの中にこの充電器も組み込んで、AC100V用のDC5Vアダプターで、充電しています。

リチウムイオン充電池は、自己放電が極端に少ないので、非常用電池としては、大変優れものです。


AC100VからのDC5V用電源は、ハードオフ中古屋さんで、5V、1A〜3Aの物が¥100〜¥300で売っていたのでそれを使用しています。




2.5V電球に4.2Vをかけると、
切れそうで心配なので、1A位の
シリコンダイオードを利用して 0.6Vくらい電圧降下させています。
ダイソーで売っている2.8V球ならダイオード無しでも大丈夫そうです。

軽くて、明るいです。


電池からの充電器への逆流漏れ電流も、デジタルテスターで1μA以下のために測れないくらい ですので、
非常用懐中電灯用として長持ちがするのではと思っています。

リチウムイオン充電池はショートさせたり、過充電をしたりすると、急激な過熱が起こって 爆発、火災など特に危険ですので、慎重な作業が必要です。

ご注意!!  リチウムイオン充電池は、発火、火災等で、新聞を賑わすことがあります。
取り扱いとその後についても危険が有ることをご承知のうえ、すべて自己責任でなさって下さるか、自信が出来るまで、このホームページを見るだけにして下さい。



                    





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